「ロールプレイ」とは?
英会話初心者のみなさんこんにちは。
English Postです。
今回は英会話初心者にも有効なオススメの学習方法を紹介いたします。
今回のテーマは「ロールプレイ」。
ゲーム好きの方なら聞き馴染みのある言葉だと思いますが、ドラクエでもFFのことでもありません。
ロールプレイとはロール(roll)「役割」をプレイ(play)「演じる」、要は役割を演じること。
英会話の練習におけるロールプレイとは、各々が役割を持って台本をもとに会話をするということです。
例えば、始めて旅行で訪れた街で美術館に行く設定とします。泊まっているホテルの従業員さんにここから美術館までどのくらいか聞いてみるとしましょう。旅行者がA、ホテルの従業員さんはBとします。
といった感じで2人で、もしくは1人でA役、B役を演じ、声をしっかり出して話すことです。では、このロールプレイングがどう英会話の上達に有効なのか伝えていきますね。
1.文法に自信がなくても始められる
英会話を始めるにあたって、文法というのは当たり前ですが必要不可欠です。
文を正しく構成することで、意味を伝え理解する。いわゆる4技能(リーディング、ライティング、リスニング、スピーキング)全てのベースとなるのです。
とはいえ、英語は話したいけど文法学習ばかりは退屈でつまらない…という状態の方はかなり多いのではないでしょうか。
そんな状態で英会話学校に行ってfree conversationしたところで、「あー…えーっと」「yes..」などまともに会話もできず、意気消沈して自信がさらになくなるだけです。
でもロールプレイングなら、あるシチュエーションを設定し、台本を用意して丸暗記することで、文法に自身がなくてもしっかりと会話の練習ができます。
台本読みのように何度も口に出して、場面をイメージしながら英文を口に出すことが大事です。
2.場面をイメージして話すことで、実際の会話でそのまま使える。
文法書や英文のリーディングは必ずしも会話を想定しているわけではありません。
そのため会話を想定しない英文の音読をしても、初心者の会話の上達という点では少し疑問符がつきます。(といっても正しい発音を意識して音読はすることは、リスニングにも効果的なのでとても良い勉強法ですよ)
ここでの会話というのは目の前の相手と会話のキャッチボールを想定したものです。
日常会話というのはある程度パターンがあるので、たとえ丸覚えでもそのパターンを繰り返し覚え、その文章の中の単語を入れ替えていくことで状況の変化にも対応した英文を頭で構成していくことができるようになります。
3.アウトプットの練習に最適。
日本でいわゆる学校英語をしっかりと学んできた人の文法力というのは、世界的に見てもしっかりとしていると言われています。
しかし、しっかりと文法力があるにも関わらず、いざ会話になると沈黙してしまう人が多いのも事実。
なぜこういうことが起こるのか、いくつか理由はあると思いますが、やはりアウトプットの練習が足りていないと言わざるをえないでしょう。会話力を上げるには会話の練習が不可欠です。
ロールプレイングは場面を想定し、感情を込めて、テンポよく話せるまで繰り返します。難しいことを考えず、英語を話すという行為に集中する。そうすることで、英語を話すことに徐々になれてきますのでアウトプットの練習には最適です。
ロールプレイングの実践
スクリプトを用意しよう。
スクリプト(台本)を用意しましょう。ロールプレイはあくまで会話の練習です。文章を考えるというよりは一通りのセンテンスを口に出し、会話のキャッチボールに慣れるのが目的です。英語中級者〜上級者なら自分で場面を想定し文章を作り込んでロールプレイするのも良いと思いますが、初心者の方にはおすすめしません。文法ミスや間違った表現を組み立てて会話練習しても遠回りになりますから。
そのため、一から自分で文章を考えるのではなくシチュエーションが設定されている教材うまく活用しましょう。
CAMBRIDGEのENGLISH GRAMMAR IN USEを活用しよう。
ネットで公開されている教材もいいのですが、初心者の方が学ぶには正しい文法も学べる教材としてCAMBRIDGEから出版されているENGLISH GRAMMAR IN USEがおすすめです。
世界的ベストセラーGrammar in Useのイギリス英語版。Grammar in Useシリーズは、1985年に出版されたEnglish Grammar in Use(イギリス英語中級編)からはじまり、コミュニケーションに「使える」実用英文法書として、今なお世界中の英語学習者から絶大な支持を得ています。
https://cambridge-university-press.jp/material/giu_br-2/
この教材の良いところは文法書でありながら自然な会話を身につけられるというのが特徴です。豊富な例文が用意されているので、問題を解くだけでなく、口に出してぜひロールプレイしてみてください。あなたの会話力は確実に上がります。またケンブリッジ大学から出版されているというのも安心感がありますね。
レベルは初級、中級、上級と用意されていますので、初心者の方も安心して進めることができます。
以下より初級のテキストの一部が公式で公開されているので確認してみてくださいね。
https://assets.cambridge.org/97811074/80551/excerpt/9781107480551_excerpt.pdf
余談ですが筆者も英語を学び直す際に、このシリーズにはお世話になりました。
学校英語に躓き、すっかり英語が苦手になっていたところ、一念発起して学び直す決意をした際に手にとったのがこの文法書でした。曖昧になっていた基礎的な文法を学びつつ、実際の会話を想定して一人でロールプレイをする。英会話学校にも通いはじめ、ロールプレイで予習しては英会話で実践するといったルーティンを繰り返しては練習に励みました。
単語を入れ替えよう。
用意した台本の発話にも何度か繰り返すと一通り慣れてきます。繰り返し発話した文章に慣れてきたら、文中の単語を1つ2つ入れ替えていきましょう。例えば、一番最初に紹介した文章例の場合。
こうして文章の構造は変えずに、単語を入れ替えて繰り返していくことで、その文章が自分のものになっていきます。最初は簡単な名詞から変更して、慣れてきたら動詞を入れ替えて、その文に合った名詞に変更していくのがおすすめです。
一人でもできる。
英会話スクールでもロールプレイ学習はよく活用されています。2人以上いれば実際の会話の場面も作れるので、効果的な学習ができるでしょう。でも英会話に通う余裕がない人もいるでしょうし、通っていたとしても授業の時間だけでは正直会話の練習としては物足りません。やはり語学の学習には予習復習、実践が不可欠です。
その点ロールプレイは一人でもできますし、台本となる教材さえあればお金もそれ以上かかりません。
ロールプレイ学習をやらない理由がありませんね。
後書き
英語が苦手だった筆者も、ロールプレイで学習したことが実際の会話で通用することで喜びを覚え、どんどん英語学習が好きになっていきました。今はまだ英語が苦手だなと感じている人にもぜひロールプレイを取り入れて、英語学習が好きになっていただきたいです。
次の記事では会話につきもの発音について書いていきます。
読んでいただいた読者の方とともに学んでいけるサイトにしていきたいと思いますので、これからもどうぞよろしくお願いします。
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